2011年07月24日

リーダーシップを発揮できるのが「主将」、できないのが「首相」

リーダーシップを発揮できるのが「主将」、できないのが「首相」
産経ニュース2011.7.23 18:00

今週の話題といえば、何と言っても「なでしこジャパン」のサッカー女子ワールドカップ(W杯)優勝。米国との決勝戦では、先行されても決して諦めない精神で2度も同点に追いつき、最後はPK戦に持ち込んで、勝利を手にした。

 その活躍は菅直人首相の目にも止まったようで、19日の衆院予算委員会では、さっそく「なでしこジャパン」の活躍を利用して答弁した。

 「先行されても、諦めないで逆転する。ネバーギブアップというか、絶対にあきらめない気迫が優勝という素晴らしい結果をもたらした。やるべきことがある限り、私も諦めないで頑張りたい」

 「やるべきこと」とは、「首相を辞める」ことではないか。

 22日に首相は参院予算委で、民主党の平成21年衆院選マニフェスト(政権公約)に関し「本質的な方向は決して間違っていない」としながらも「財源に、やや見通しの甘かった部分があった。不十分な点があったことを国民に申し訳ないとおわびしたい」と陳謝した。

 自民、公明両党は、平成23年度予算執行に必要な特例公債法案成立に協力する前提として、子ども手当などマニフェストの見直しを求めており、首相は自ら陳謝して協力を取り付けようとしたとみられているが、本当だろうか。

 特例公債法案の成立は、首相が掲げた「退陣3条件」の一つでもある。自ら墓穴を掘るようなことはしないだろう。マニフェスト陳謝は民主党の岡田克也幹事長の演出とされる。「総理、ここは一つマニフェストで頭を下げてください」とかなんとか岡田氏に言われたか知らないが、首相にとっては「渡りに船」だったのではないか。

マニフェストで実現できていない政策があったことを陳謝し、見直すといえば、マニフェストの履行を求めている鳩山由紀夫前首相や小沢一郎元代表は反発するだろう。岡田氏も鳩山氏も小沢氏も首相の早期退陣で一致するが、マニフェストに対してはスタンスが違う。党内が分裂し、一枚岩で「菅降ろし」が進まなければ、退陣を遅らせることができる。そんな計算が働いたのかもしれない。

 首相は19日、予算委の合間を縫って、「なでしこジャパン」のメンバーと官邸で面会。MVPと得点王を獲得した沢穂希主将に「チームをうまくまとめ上げたのはさすがの力量だ。今から、勉強しては間に合うかどうか分からないが学びたい」と持ち上げたが、もう間に合わないのは誰が見てもわかる。

 「首相」と「主将」。同じ読み方でも、違いは大きい。そのうち、リーダーシップを発揮できるのが「主将」、発揮できないのが「首相」なんて、辞書に書かれかねない。

 諦めず、チームが一枚岩になって戦い、勝利を手に入れた「なでしこジャパン」。閣内、党執行部がもはや一枚岩にはなれない菅政権は、早く諦めた方がいい。(小島優)

◇…先週の永田町語録…◇

 (19日)

 ▽官僚無視もしない

 菅直人首相 一概に官僚の言うことばかり聞くことはない。かといって何でも官僚の意見を無視していいとも思っていない。(政治手法について衆院予算委員会で)

 ▽気分冷める

 小坂憲次自民党参院幹事長 なでしこジャパンは大変さわやかな気分にさせてくれたが、官邸に呼ばれたのは誠に残念だ。菅首相の顔と一緒になると、気分が冷めてしまう。(サッカー女子ワールドカップ日本代表の優勝について記者会見で)

(20日)

 ▽首相の判断

 安住淳民主党国対委員長 調整は一切していない。とんとんと法案が処理できれば、それは理想的だが、いつ辞めるかは菅直人首相の判断だ。(8月上旬にも民主党代表選が実施されるとの見方に関し記者団に)

 ▽辞職勧告を

 石原伸晃自民党幹事長 民主党内でも「菅首相は辞めろ」との署名集めがある。首相の辞職勧告決議案を自分たちで出して賛成すればいい。(菅首相の退陣をめぐりラジオ番組で)

 (21日)

 ▽批判結構だが

 菅直人首相 自民党の皆さんが、いろいろ批判するのは結構だが、どういうルールが望ましいかも提示してほしい。(原発の安全評価について参院予算委員会で)

 ▽まだ食べたい

 町村信孝元外相 10月10日に生まれた菅首相の誕生花は「メロン」で、花言葉は「飽食」だそうだ。もう十分首相の座に飽きていると思うが、本人は飽食状態なのにまだまだ食べたいという人だ。(首相の退陣について派閥会合で)

 (22日)

 ▽選挙は何だったのか

 鳩山由紀夫前首相 実現の見通しが甘かったとか必要性があったのかと言われると、そもそも選挙は何だったのかという話になる。(政権公約で菅直人首相や岡田克也民主党幹事長が謝罪したことに関し記者団に)

 ▽人情話ではない

 小池百合子自民党総務会長 どこをどうするということを明確に示す必要がある。頭を下げたから良い、という人情話ではない。(公債発行特例法案をめぐる民主党の姿勢について記者会見で)

posted by たこはち at 07:09| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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